出産ママの声

2018年6月

私の出産体験記

~病院と助産院を経験して~

 

私には子供が3人いますが、1人目から、助産院で出産しました。

 

助産院を選んだ理由は、助産院でも安全に出産できることを確認できたからです。

そして実際に助産院でお産をしてどうだったか、結論だけ言うと、また出産するならここでしたい。と思いました。

実際に、2人目も助産院で出産しました。

 

1人目妊娠当初は、近所の産婦人科に通っていました。

そんな時に、親から助産院の話を聞き、実際に話を聞きに行こうと思い、助産院を訪ねました。

そこで助産師さんに直接話を聞きました。

助産院でお産するに当たって、私が一番気になっていた事は、【医者がいない助産院での緊急時の対応】でした。

これについて、説明してもらい、私は助産師さんに任せようと思いました。

 

右も左も分からない、不安だらけの初めての妊娠で、一番寄り添ってくれたのが助産師さんでした。

出産自体初めてのことで、特に自分がしたいお産にこだわりがあったわけでもなく、大きい病院、産婦人科、助産院の違いも、この時は正直分かりませんでした。

 

助産院で出産するためには、妊婦も赤ちゃんも元気でなければ産めません。

そのために、助産院では、妊娠中からその妊娠周期に合わせた過ごし方などのアドバイスもあり、決して、こうしなさいと強制される訳ではなく、助産師が知恵を貸してくれるという感じです。

妊娠期間を通して、赤ちゃんと、自分の体とじっくり向き合えた気がします。

 

お産の時は、ずっとそばに付いていてくれました。

1人目のお産は、32時間と壮絶なものでしたが、助産師さんがついててくれる安心感と心強さがあったから、乗り越えられたと思います。

弱音を吐いたら励ましてくれ、陣痛と陣痛の間の休み時間には、会話で気を紛らわしてくれました。

促進剤などの薬が使えない分、陣痛を促すためお風呂に入ったり

会陰切開ができない分、切れないよう、裂けないよう、赤ちゃんの回転に合わせて取り出してくれます。

産後の肥立ちも良好でした。

助産院でのお産は、助産師さんたちは、あくまで母親のサポートという印象でした。

 

そして入院中、手作りの美味しいご飯が、毎日楽しみでした。

ひろ先生だけでなく、助産院に携わるスタッフ全ての方がとても良くしてくれ、入院している間はとても居心地がよく、天国のようでした。

 

入院中だけでなく、退院後も、授乳の悩みやおっぱいトラブルにも対応してもらい、妊娠中から産後まで、とても長い間お世話になりました。

私が産後鬱にならずに済んだのは、助産院の支えがあったからです。

 

2人目の時も、早く入院したくて仕方ありませんでした(笑)

 

そして3人目は、妊娠後期の時に胎児に異常が見つかり、病院でのお産となりました。

病院でのお産は、助産院とは違いました。

陣痛の間は、モニターにつながれ時々見に来てくれる方法でした。

1人目の時だったら、先の見えない苦しみと不安で発狂していたかもしれません。

分娩の進みが悪く、促進剤も投与されました。

促進剤じゃなくてお風呂がよかった(笑)

お風呂に入ることで、陣痛の痛みがかなり和らぐ上に、陣痛の進みも良くなったことを、この時改めて実感しました。

 

産まれる瞬間も、主導権を握るのは母親ではなく医師。

産む姿勢は、分娩台の上です。

担当した助産師さんは、私よりも若い助産師さんでした。

つらい体勢で、会陰は裂けはしなかったものの、骨盤が歪んでしまい、産後数日間は痛くて歩く事が出来ませんでした。

 

1人目のお産に比べれば、経産婦と言うこともあってはるかに短い時間でしたが、とても長く、そしてしんどく感じました…

病院でのお産だけだったら、喜びや達成感はなく、きっと恐怖しか残らない、と今は思います。

 

助産院と病院、両方のお産を経験して、助産院と病院のお産の違いを実感しました。

もちろん、最終的には母子共に、無事にお産をさせてくれた病院にも感謝しています。

ただ病院での出産後は、また赤ちゃんを産みたいと思う気持ちにはなれませんでした。

 

これはあくまでも私の個人的な感想に過ぎませんが、助産院と病院でのお産を経験した正直な思いです。

これからお産をするお母さん達の、少しでも参考になれば幸いです。